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【更年期?】40代からの月経不順は○○のサイン【妊娠!?】

40代になると月経の日数にばらつきがある方や、月経が来るまでの期間が長くなる方が増えてきます。 
いわゆる月経不順の状態です。
この年代で月経不順になると、多くの女性が更年期が始まったと考えるようです。 

しかし、更年期だと思っていたら自然妊娠していたという話もチラホラ耳にします。 

40代以降の女性の体は、どのような変化を起こしているのでしょうか。
気になる症状について解説していきます。

目次
  1. 1.月経不順ってなに?その症状と原因
  2. 2.40代になっても自然妊娠の可能性はあるの?
  3. 3.妊娠と更年期を見分ける方法ってある?
  4. 4.体のサインに注意して40代を充実して生きていく

1.月経不順ってなに?その症状と原因

月経不順ってなに?その症状と原因

月経不順は、女性であれば誰にでも起きる可能性があります。本来であれば28日前後の周期で起こる月経のサイクルが乱れ、不規則になった状態を表します。 

月経不順の症状は
①月経周期が短くなる もしくは 長くなる 
② 月経日数が少なくなる 
③ 出血量が少なくなる もしくは 多くなる
④ だらだらと長く出血する 
などです。

さらに、月経不順の原因はいくつかありますが、
① 女性ホルモンの乱れ
② 疲労
③ ストレス
④ 女性生殖器の病気 
などがあげられます。 

一人ひとりに月経不順に至る原因は異なりっています。
更年期になると卵巣からの女性ホルモンの分泌がとても少なくなりますので、女性ホルモンが乱れ月経不順になるのです。

2.40代になっても自然妊娠の可能性はあるの?

40代になっても自然妊娠の可能性はあるの?

世界的に有名な、年齢ごとの自然妊娠する力を推定した「妊よう率」と考え方があります。
これは、女性1000人当たりの出生数を基に計算したもので、20~24歳を100%と考えます。
妊よう率は30歳から徐々に低下し40~44歳では40%以下に、45歳~49歳では5%以下に低下します。 
年齢を重ねると、自然妊娠の可能性は格段に下がるようです。
なぜ、自然妊娠の可能性はさがるのでしょうか。
   
 ■40代に起きる月経の変化   
40代以降の女性は、月経があるからと言って、必ずしも若い時のように妊娠するわけではありません。
閉経の10年ほど前、大体40歳前後から、卵巣で分泌されるホルモンが減少しはじめます。
ホルモンが減ると卵巣の働きが低下し、妊娠できる健康な卵子の排卵が少なくなります。
その結果、月経は定期的にあるけれど排卵はない状態(無排卵月経)が増え、妊娠する可能性は低くなるのです。
けれども、月経がある間は排卵がある月経もやってきます。 
妊娠を望まないようであれば、閉経まで避妊は必要と考えていただくとよいと思います。 
   
■閉経まで妊娠の可能性は十分にある 
40代以、卵巣の活動が低下すると、10年ほど月経不順の状態が続き閉経を迎えます。
日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳。 
個人差があり40代で閉経する人もいれば、50代後半まで月経がある人もいらっしゃいます。 
閉経するまで排卵と妊娠の可性はゼロではありません。
40代は「妊娠の可能性は低下するけれど、妊娠しないわけではない」というちょっと複雑な時期なのです。

3.妊娠と更年期を見分ける方法ってある?

妊娠と更年期を見分ける方法ってある?

40代女性でも性行為があれば妊娠の可能性は十分にあります。
しかし、更年期の影響で月経が不規則になっていると、妊娠の兆候に気づきにくいことがあります。
ここでは、「妊娠の初期症状」と「更年期症状」それぞれの特徴について解説します。

■妊娠の初期症状
妊娠初期の症状は、早い人では妊娠3週から自覚するようになります。
妊娠2週目に排卵がおき受精すると、妊娠3週目には子宮に着床し妊娠が成立します。
女性ホルモンは更年期の不規則なホルモン分泌から、妊娠期特有のホルモン分泌へと変化します。
この女性ホルモンの変化が、妊娠初期特有の自覚症状を引き起こすのです。

一般的な症状は、胸の張りや痛み、おなかの張り、下腹部痛、腰痛など。
他にはおりものの性状が変化したり、肌トラブルが増えたり、体のだるさを自覚することもあります。

本来であれば月経が来る時期、妊娠5週目以降に現れる症状があります。
吐き気やにおい・味覚の変化など、いわゆる「つわり」です。

性行為後、月経不順を自覚したときに、このような身体症状がある場合は、おめでたかもしれません。
はやめに婦人科を受診してくださいね。

■更年期症状
更年期も妊娠も、どちらも女性ホルモンの変化が影響し、さまざまな症状が現れます。
2つには共通する症状も多いのですが、更年期で有名な症状は「ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)、イライラ」です。

更年期の症状は、1日の中で目まぐるしく症状が変わります。
精神的な不安定さや疲れやすさ、なんとなくだるく感じることが多くなります。
妊娠初期に分泌されるホルモンの影響はありませんので、胸の張りや痛み、つわりのような症状はほとんどないのも特徴です。

4.体のサインに注意して40代を充実して生きていく

体のサインに注意して40代を充実して生きていく

月経不順に気づくと、更年期になってしまった…と気落ちする方がいらっしゃるかもしれませんね。
女性の体は一生をかけ、ゆっくりと変化しています。

けれども、女性ホルモンを変化させるものは、加齢や老化だけではありません。
「新しい命」を紡ぐときにも訪れます。
40代はそのどちらもが訪れる可能性を秘めています。
どのような時もあなたの体は、あなたにサインを送り続けています。
そのサインを敏感にキャッチし、40代の毎日を充実したものにしていきたいですね。
 

ライター:Akari

現役看護師として、腎臓・循環器、糖尿病患者さんの看護に携わっています。
約20年の看護師経験を活かし、医療ライターとしても活躍中です。

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