お役立ち健康コラム

更年期の症状ってしってますか?

40代になった女性たちが、そろそろ気になってくるのが更年期。
ちょっとした体調不良やイライラ、動悸やのぼせ・ほてり…。これらの症状はよく知られていますが、更年期の症状は全身に現れるって知っていましたか?
たまに気になるあの症状や、あなたが気にしていなかった些細な変化も「更年期」が原因かもしれません。
この記事では全身に現れる「更年期の症状」について、あらためて解説していきます。

目次
  1. 1.更年期に特徴的な3つの症状をあらためて知ろう。
  2. 2.実はこんな症状も…【お肌のトラブル】
  3. 3.実はこんな症状も…【太りやすい】
  4. 4.実はこんな症状も…【性交痛】
  5. 5.まとめ

1.更年期に特徴的な3つの症状をあらためて知ろう。

更年期に特徴的な3つの症状を改めて知ろう

更年期の症状は大きく3つに分けることができます。
①顔のほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)・発汗などの血管運動神経症状
②易疲労感・めまい・動悸・頭痛・肩こり・腰痛・関節痛・足腰の冷えなどの身体症状
③不眠・イライラ・不安感・抑うつ気分などの精神症状 

特に、顔のほてり・ホットフラッシュはSNSや女性誌でも特集されるくらいに有名な症状です。
これらの血管運動神経症状は顔や上半身を中心に症状が出現します。更年期以外では自覚しにくい症状であることから、気づかれやすいと考えられます。

ほかの症状にも目を向けてみましょう。
身体症状や精神症状は誰もが経験したことがある症状が多くありませんか?
更年期の症状には、年代を問わず現れるものも多く、更年期だと気づかずにつらい症状が長く続いている方もいらっしゃるようです。
もし、30代とは違う不調を感じるときには、少し年をとった感じがしてしまうかもしれませんが「更年期」を疑ってくださいね。
早めに対処することで、ココロもカラダも不調を長続きさせず、楽しく充実した毎日をおくることができると思います。

2.実はこんな症状も…【お肌のトラブル】

お肌のトラブル

40代の女性のお悩みのTOP3に入る『お肌の悩み』
化粧のノリが悪い、化粧が崩れやすくなった、乾燥しやすくなった、シミ・シワができやすい…こんな症状も更年期が原因って知っていましたか?

更年期になり、女性ホルモン(エストロゲン)が減ってくると、肌のコラーゲンが低下し、肌の弾力とハリをつくりだす成分(エラスチン)の弾力性と量も少なくなってしまいます。
さらに、女性ホルモンの乱れが原因とされる肌トラブルの「肝斑(かんぱん)」も目立つようになってきます。
ハリがなくなると皮膚がたるんで見え一気に老けたような感じがします。
皮脂量が減ると肌ツヤが悪くなり、血流が悪くなり肌にくすみが見られるようになってしまいます。

女性ホルモンの影響で仕方がないとはいえ、いつまでも若々しく綺麗な肌を保っていたいですよね。
最近ではお悩みを抱える女性向けの基礎化粧品や医薬品、ドクターズコスメ、サプリも充実しています。
肝斑に対しては皮膚科や美容皮膚科で専門的な治療で、症状をやわらげてくれます。
お肌のトラブルが気になり、隠すことに必死な毎日では疲れてしまいますし、ストレスがかかるので肌にも更年期にも良くありません。
更年期と上手に付き合っていくことで、内側から輝くようなエネルギーとオーラで毎日を楽しむことができれば、年齢以上に若々しく見せることも可能です。
たとえ更年期であっても、あなたらしい毎日があなたの肌を綺麗に、生き生きと輝かせてくれるのです。

3.実はこんな症状も…【太りやすい】

太りやすい

40代になると「痩せにくくなった」「若いころと違った太り方をする」と思いませんか?
更年期になるとホルモンのバランスが変わり、若いころとは違って脂肪がつきやすくなります。
女性ホルモンの1つである「エストロゲン」はコレステロールを調整しています。
更年期や閉経でエストロゲンが減ると、コレステロールが上昇しやすくなり、食事や年齢・運動などとは違った要因で「内蔵型肥満」になりやすいといわれているのです。
  
さらに、最近の研究では「エストロゲン」は満腹中枢にも影響していることがわかってきました。
更年期や閉経によりエストロゲンが減ると、食欲を調整するホルモンとのバランスが崩れてしまいます。
間食したくなる、食欲が抑えられないなど、意思の力では食欲をコントロールしにくくなってしまいます。
ほかの更年期の症状が強く出ている場合には、食欲だけ抑えるのは難しいかもしれませんね。
更年期の治療をすることで、食欲も調整できる可能性がありますので、更年期の症状とあわせて医師に相談してみることをおすすめします。

4.実はこんな症状も…【性交痛】

性交痛

性交痛は女性ホルモンが減少すると、膣粘膜が委縮して物理的な摩擦の刺激に耐えられなくなったり、膣の潤滑液などが十分に出ないなどの理由で引き起こされます。
公益財団法人 日本産婦人科医会では、そのような時の対応をゼリーの使用か、ホルモン補充療法を推奨しています。
パートナーとの関係やストレス・家庭の問題など複雑な背景がある場合には、それらの治療では解決しないこともあるようで、状況に応じてカウンセリングを受けられる方もいらっしゃいます。
性交痛は口には出しませんが、多くの人が悩んでいる問題のようです。
ご自身で抱え込まず、婦人科の医師や看護師に相談してみると、解決の糸口がみつかるかもしれません。

5.まとめ

まとめ

40代をすぎておこるホルモンバランスの乱れは、あなたが思っているよりもココロとカラダに影響を与えています。
そのつらい症状は「気のせい」や「やる気がない」のではなく、ホルモンの影響の可能性もあるんです。
40歳以降、女性が自分らしく輝ける時間を楽しんでいくためにも、症状に気づいたら無理をせずにストレスをためすぎず、上手に更年期と付き合っていきましょう。
 

ライター:Akari

現役看護師として、腎臓・循環器、糖尿病患者さんの看護に携わっています。
約20年の看護師経験を活かし、医療ライターとしても活躍中です。

その他のコラム

製品やサービスに関するご相談など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ