更年期もエネルギッシュで美しく過ごす方法

女性に平等に訪れる更年期に対してネガティブなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

もしかしたらいつか訪れるその時期に恐怖感を抱いていたり、今まさにその真っ只中で辛く暗い気持ちで過ごされたりしている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、更年期は人生の折り返し地点。今回は、更年期もエネルギッシュで美しく過ごす方法についてご紹介します。

目次

1.更年期とはどんな時期？

更年期とは、閉経前後の5年ほどの時期を指します。50歳くらいで閉経する人が多く、45歳から55歳くらいの時期が更年期と考えられています。

この10年くらいの時期に卵巣の機能が低下し女性ホルモンの分泌が減少します。そして、閉経後は女性ホルモンがほぼ分泌されなくなります。

更年期には、精神的にも身体的にもさまざまな症状が現われます。その中で日常生活に支障を来たすほどの重い症状を更年期障害と言います。

更年期は女性に必ず訪れますが、誰もが更年期障害を経験するわけではありません。つまり更年期でも心がけ次第でエネルギッシュに美しく過ごすことができるのです。

更年期もエネルギッシュに美しく過ごすためにどのようなことを心がけたらいいのでしょうか。詳しくご紹介していきましょう。

更年期の女性の多くが感じるのが、だるさや疲れやすく疲れがとれにくいといった症状。これは女性ホルモンが急激に低下することによって自律神経が乱れることが関係していると言われています。

寝ても疲れやだるさがとれなかったり、今までスムーズにできていたことに時間がかかると焦ったり、不安になったりして精神的な負担も大きくなります。そして、ついつい周囲の人に不満を持ってイライラしたり、自己嫌悪に陥ったりしがちです。

だからこそ更年期は体と心の転換期と捉えて無理をしないことが大切です。疲れやだるさを感じたら仮眠をとったり、家事や仕事も休憩をはさみながら取り組みましょう。

更年期は一生続くわけではなく終わりが必ず来ます。そう考えてできるだけおおらかな気持ちで過ごしましょう。

ただし、倦怠感には病気が潜んでいることも。場合によっては受診も視野に入れましょう

更年期はうつ症状に悩まされることがあり、些細なことでくよくよしたり、不安になったりすることがあります。そんな時に家に篭ってしまうと、そういった症状が深刻化してしまうことに。そのため打ち込める趣味を持ち、気分転換の方法を身につけておくことが大切です。

だるさや疲れを感じると行動が億劫になってしまいがち。しかし、それでは気持ちが滅入ってしまったり、体重が増加してしまったりと悪循環に陥ることがあります。

そのため運動をして汗を流したり、人と会ったり、オシャレやメイクも楽しんで無理のない範囲で前向きに活動することをぜひ心がけましょう。

女性ホルモンが急激に低下して自律神経の乱れを引き起こすことを考えると、自律神経を整えることが更年期でもエネルギッシュに美しく過ごすための大きなポイントになります。

自律神経を整えるには日頃の生活習慣を見直す必要があります。まずは規則正しい生活を送ること。そして、朝起きたら必ずカーテンを開けて朝日を浴びることを習慣にしましょう。

このほか毎日入浴して体を温めることも大切です。首のこりと自律神経の乱れには密接な関係があると言われています。そのため首までしっかりと湯船に浸かって温めこりをほぐすことを心がけましょう。

また、バランスの取れた食生活を心がけるだけでなく、腸内環境をよくすることも自律神経を整えるのに効果的です。発酵食品や食物繊維などを積極的に摂取しましょう。

適度な運動を行うことやリラックスすることも自律神経を整える効果が期待できます。ヨガは適度な運動になるだけでなく、リラックスでき腹式呼吸を行うことでも自律神経を整える効果がありおすすめです。

エストロゲンと似たような作用を持つと言われるエクオールをサプリメントで摂取することも自律神経を整えるのに役立つと言われています。

この他味噌や発芽玄米などに多く含まれるGABAや乳製品や大豆製品などに多く含まれるカルシウム、肉や魚などに多く含まれるタンパク質、マグロの赤身やバナナなどに多く含まれるビタミンB6なども自律神経を整える効果が期待できる栄養素です。

そして、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌を促すトリプトファンを多く含む食品を積極的に摂取することも大切です。トリプトファンを多く含む食品は、豆腐、味噌、牛乳、バナナなどです。

いかがでしたでしょうか。今回は、更年期もエネルギッシュで美しく過ごす方法をご紹介しました。

更年期は必ずしも女性にとって辛く厳しい時期ではありません。対策をとって自分らしい毎日をぜひ楽しんでください。

無理をしない、自分らしく楽しい人生を意識して、上手に更年期と付きあっていきましょう。

ライター：遠藤幸子

美容ライター、エイジング美容研究家